がんと免疫

がんが全身に広がり、転移するということとは?

「がん転移」というのは、非常に辛い事実です。転移があるということは、どこに癌細胞が広がっているか分からないということにされて、手術以外の治療法を選ぶという病院も多いそうです。放射線が当てられるところであれば放射線治療に、そうでなければ抗がん剤治療といことになるのでしょうが、そもそも転移があるということは、それだけ深刻だということになる訳です。その転移のメカニズムをイラスト化したものがこちらです。がん転移は細胞レベルの世界で起こる事象です。がん細胞が血管の壁をすり抜けて移動し、また血管の壁をすり抜けて転移先を見つけるということだそうです。このように、がんのメカニズムを知れば知るほど細胞レベルで考えることの合理性が分かります。ですから自分の細胞免疫システムにがん細胞を殺させようとするがん免疫療法の方向性は誠に理にかなったものなのです。その中でも、フュージョンセルを利用したがん治療はこれまでのものとは一線を画します。この医療技術が確立して、およそ2年。治療事例も積み重なってきており、それぞれに感動が生まれます。

がん細胞移転
■がん細胞移転の画像

がんはどのようにしてできるのか?

がんと免疫

私たちの体内では、健康な人も常にがん細胞が発生しているといわれています。それが、重大な腫瘍とならずに正常な機能を維持し続けられる理由は、私たちの免疫力によるところが大きいとされていいます。

 

がん細胞の性質

私たちの体を作っている細胞の中には、その細胞がどのような器官の細胞となって働くかを決めるDNAという遺伝情報が含まれています。しかし、加齢やストレスなどによってDNAの情報が傷ついてしまい、修復が行われないままでいると、無秩序に細胞分裂を行って増え続ける異質な細胞が生まれてしまいます。それが“がん細胞”です。私たちの体の遺伝情報を正確に持ち合わせていない存在であるがん細胞は、私たちの体内にありながら異物として増え続けます。やがては自分自身の正常な細胞を食いつくして機能が低下したり、最悪の場合は死に至らしめてしまうのです。

 

がん細胞に対して免疫はどのように働くのか

正常な細胞が、異質ながん細胞へ変化してしまうことは、それほど珍しくはありません。健康な人でも、毎日5,000ともいわれる細胞ががん化しているといわれております。それだけの多くのがん細胞が発生していても、すべての人の健康を脅かすほどの腫瘍にならないのは、私たちの身体が持つ免疫機能が正常に働いているからです。体内の様々な種類の免疫細胞が、がん細胞に対して攻撃を行っているからなのです。がん細胞の方も撃退されまいと必死で、たまに正常な細胞のふりをして免疫細胞の攻撃をかいくぐり、増殖する場合があります。がん細胞は元々自分自身の細胞であったため、免疫細胞からも判別が付きにくいことがあるのです。そんな巧妙な手口で生き残ったがん細胞が、大きな腫瘍となって私たちの健康を脅かしてしまうことがあるわけです。

 

がん治療はなぜ一筋縄にいかず難しいのか?

がん細胞は、元々は自分の細胞でできております。何らかの要因で遺伝子変異が起こり、遺伝子に傷がついて、その傷が重なりがん細胞ができるのです。そのメカニズムが、下記の図になります。がん細胞はいろいろな特徴を持っており、この細胞レベルでがんを研究することで、がん治療の方向性がみえてくるかもしれません。

がんは、免疫から逃れ、変異し、悪性化する
がんは、免疫から逃れ、変異し、悪性化する

Posted by fusioncell